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【レビュー】たった2,000円のiClever 2ポート USB充電器がとんでもないシロモノだった!

time 2016/09/02  所要時間:約 5

【レビュー】たった2,000円のiClever 2ポート USB充電器がとんでもないシロモノだった!

驚きというものは、意外に身近に転がっていたりする。

私はいつもサンプル品の提供でお世話になっているhisgadgetさんから、数日前一通のメールを受け取った。

内容はサンプル提供の申し入れ。モノは2ポートのUSB充電器だった。

2ポートのUSB充電器はもう複数持っているし、お断りしようかとも思ったが、レビューを見るとすこぶる評判が良い製品のようで、USアマゾンではトップセールの製品らしい。

価格も2,000円弱でそれほどの性能をまとっているとも思えなかったから、最初はあまり乗り気ではなかったが、これが意外な結末を招くことになろうとは、この時点では知る由もない。

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Clever 2ポート USB充電器 4.8A 24W「IC-TC02」

これが届いた商品、「IC-TC02」の姿である。

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何の変哲もないUSB2ポートの充電器の外観だ。筐体はプラスチックで表面はツルリとしており、いかにも廉価な、それこそコンビニに売っている「非常用の」充電器に思えた。

 

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両ポートとも2.4Aの充電に対応している。そして、

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コンセントもコンパクトに折りたためる。確かにこのくらいの大きさの充電器で、両ポート2.4Aに同時に充電可能なのはあまり数はでていない。だが、全く無いわけではない。

【レビュー】Anker PowerCore10400と仲間たち | 風の羅針盤 | Destination of winds.
普段持ち歩いているiPhoneとSurface3は、使い方によってはバッテリーが持ちません。

なので、バッテリーが少なくなってきた時に、手軽に充電できるというだけで、ストレスが軽減されます。

もう随分前、昨年の10月にAnkerから発売されている2ポートのUSB充電器は既に手元にあった。これも当然の事ながら両ポート同時に2.4Aでの充電に対応していて、片手にすっぽり収まるサイズ。

私は出張時に持っていくポーチの中には常にこれを入れていたし、いまでもそうしている。

だから、それと見た目もほとんど一緒だし、「所詮2番煎じか・・」としか思えなかった。

Anker PowerPort 2とiClever IC-TC02

私はとりあえず、ふたつを並べて比較してみることにした。

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角のRやUSB端子側の色使いはAnkerの方がちょっぴりオシャレだ。この分野の定番といえば真っ先にAnkerが思いつく。ここでもやっぱりAnkerが勝るか・・・と私はテンションもそこそこだ。

 

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Ankerの方はというと、USB端子の上にLED点灯部があり、急速充電時は緑色、1A程度の充電であれば青く光るという演出も備えている。一方のIC-TC02の方は、USB端子の中に青いLEDが点灯するが、通電状態を示すだけの青いパイロットランプだ。

ここでもやっぱりAnkerの作りの良さが目立ってしまった。やれやれ。

お約束の電圧、電流の測定を行ってみた・・・

私は机の中からワットチェッカーを取り出して、どの程度出力アンペアに差があるかを調べてみることにした。

仕様上はどちらも2.4A。殆どの場合は規格ギリギリの値が出ることはなく、0.3A程度低い値が検出されるのが経験上知り得た結果だ。

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まずはAnkerをMacBook 12インチに繋ぐ。急速充電の緑のLEDが点灯する。ここにワットチェッカーを挟んでみる。

 

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結果は2.10A。予想通りの結果だ。これでも性能充分。ちなみにケーブルについてはAnkerのPowerCore+20100に付属のケーブルで測定。最大で3A近い出力を叩き出せるケーブルだから、ケーブルがボトルネックになることはないはずだ。

 

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続いてIC-TC02。青いLEDが点灯している。端末を接続していようがいまいが、LEDはただ青く光るだけだ。

ところが、次の瞬間、私は驚きの光景を目にする。

 

 

 

 

 

 

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なんと、規格を大きく上回る2.70Aが出力されているではないか!!!

これだけで14W近い出力が出ている。たった2,000円の安物充電器が、なんと3A近い充電を行っているという現実がそこにはあった!

びっくり仰天。それはこのことを言うのだろう。なんともいい意味で裏切られた感がある。

ただ一点、規格上の数値を上回る出力が出ていて大丈夫なのか・・・?と一片の不安が残るのはこの際忘れておこう。

重さは性能と反比例??

ついでにほとんど大きさも形も同じ両者の重さも比較してみた。

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Ankerは105g。まあこれも充分だ。普段持ち歩くには何の苦もなく邪魔にもなる大きさでもない。

ところがだ。

 

 

 

 

 

 

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IC-TC02は86g!!20g程も軽いのである。

3A出力が出せる充電器がたった86gしかないという事実に脅威すら覚える。

なるほど、アメリカで売れるはずだ。小さく軽い高性能充電器。デザインは安っぽいが、実用性はピカイチというところか。もっとも電圧測定まで行っている人は少なかろうが・・・

さいごに。

これだけ小さな充電器で3A充電ができるということは、私にとってショックだ。

Ankerは素晴らしい充電器やバッテリーを世に送り出しているし、その地位はこの業界では既に確固たるものがある。

この「iClever」というメーカーはそれほど有名ではないが、最近ではイヤホンやモバイルスピーカーなど、本当に使いやすく、且つパフォマンスの高い商品を、しかも低価格で世に送り出してきている。

 

3A充電ができれば、MacBook 12インチなら充電が可能だし、純正のACアダプタを外出先で忘れた際のために、これをバッグに一つ忍ばせておけば何の不自由もないだろう。

それくらいの価値がこのたった2,000円弱の四角いアダプタにはある。まさに羊の皮を被った狼。あなたのカバンに一つ忍ばせておいても、きっと損はない。

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