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【レビュー】BOSEノイズキャンセリングヘッドホン QuietComfort 35が「無音の世界」に

time 2016/07/03  所要時間:約 6

【レビュー】BOSEノイズキャンセリングヘッドホン QuietComfort 35が「無音の世界」に

私は音楽が好きだ。こう見えて、音楽学校に通っていた時期もある。あの頃は歌を歌いたかった。ボーカルコースだった。

ギターもやった。アコースティックギター。ダダリオのミディアムゲージを張って、指にギダーダコを作りながら、スリーフィンガーやアルペジオを練習したものだ。

 

それから20数年。青春の夢は儚く散ってしまったが、音楽に対する情熱や音に対するこだわりは失ってはいない。

特にアコースティック音源に対するこだわりは、自分でも異常と思うくらい強い。マーティンのギター、スタインウェイのグランドピアノ、ストラディバリのヴァイオリン。

それらの楽器から伝わってくる音楽が大好きだった。

 

だから、できるだけそのままの音を、できるだけ静かな空間で聴きたい。

そんなことを考えていると、BOSEからQuietComfortという、ノリズキャンセリング機構を搭載したヘッドホンが発売されるという。私はBOSE製品にはほとんど触れたことがないので、よく知らなかったが、ノイズキャンセリング機構に関しては、他社の追従を許さないらしい。

この情報が入ってきた時は、とにかくgoriさんをはじめ、部長やスタッフ界隈で大騒ぎとなった。

 

「それほどいいものなのだろうか?」

元々音にはこだわりのある私である。

パソコンにこだわり、時計にこだわり、バッグにこだわり、カメラにこだわり、そして音楽にもこだわる。

まったく、金のかかるものばかりこだわる困った性格。でもその存在には大いに興味を惹かれたのだった・・・

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Bose QuietComfort 35、アマゾンより到着す。

とにかく周辺のノイズが一気に消滅するという魔法のヘッドホン。それは土曜日にやってきたのだった。

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しっかりとした化粧箱に梱包されたQC35。シンプルなデザインで、厚さはヘッドホンにしてみれば薄いと感じる。

 

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「QUIET COMFORT 35」の文字がさりげない存在感を示す。決して派手ではないが、上品さを醸し出す。

 

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箱を開けると、ランチボックスのような平べったい形をしたケースが現れる。上の厚紙には、コントロールアプリ「BOSE CONNECT」の案内と、簡単な操作方法が図示してある。

 

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ケースを開けると、独特な形にヘッドホンのイヤーカップが折りたたまれた状態で顔を出した。最近はイヤホンばかり見てきたせいか、ことのほか大きさを感じる。

 

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イヤーカップの折りたたみ方を忘れてしまうことも考えてか、ケースのフタ部分にタグで折りたたみ方が記載されている。この親切な気遣いは、外国製とは思えないくらいだ。

 

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これは、航空機内で有線ヘッドホンとして機内放送を視聴する際に使用するアダプター。ケースの片隅にさりげなく収納されている。

ヘッドホン本体を写真で徹底解説

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QC3514

それではヘッドホン本体の操作部分を中心に、写真で解説していこう。

ヘッドホン本体の操作部分はそれほど多くはない。まずはイヤーカップに装着された電源スイッチ。

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これは右イヤーカップ部分。上部のスライドスイッチが電源で、左にスライドした状態が電源オフ、中央が電源オンだ。一番右までスライドすると、ペアリングモードになる。耳にヘッドホンをかけた状態でも手探りで操作が出来て、本当に使いやすい。

ちなみに右の網状の穴が開いた部分が通話用のマイクだ。

 

QC3508

右イヤーカップ下部にコントロールボタンが配置されている。「+」「−」でボリューム調整、中央のマルチファンクションボタンで通話・終話、一時停止、2回・3回押しで順送り・巻戻しが可能。操作方法さえ覚えてしまえば、迷うことはない。

隣には、Bluetooth接続のLEDとバッテリ残量を示すLEDが配置されている。バッテリーの残量が少なくなってくると、ここがオレンジや赤に変化するようだ。

バッテリーに関しては、公称20時間とのこと。電源を投入する際に音声でバッテリー残量をガイダンスしてくれる機能があるのだが、実際数時間使用してみたところ全く電池残量が減っていなかった。これなら毎日使用しても一週間ほどは充電ナシでいけそうだ。

 

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右イヤーカップの最下部には充電用のMicroUSBポート、左イヤーカップの最下部には有線接続用のジャックがある。

ちなみに、ここはいわゆる「3.5φ」というタイプではなくもっと細い。付属のケーブル専用となっている。これを差すことで、有線のヘッドホンに早変わりだ。

この場合は、電源を入れずに使うことができる。(当然ノイズキャンセリングは有効にならないが)出先で電池切れを起こしても、有線にすればヘッドホンはそのまま使えるのだ。

 

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イヤーカップに開いた小さな穴。これがノイズキャンセリングに使うためのサンプリング集音用のホールだと思われる。

 

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このアームのアジャスタ部分の操作感が気持ちいい。精度が高く、安っぽさを感じない。伸び縮みさせる際も「カチカチカチ・・」という感じ。軽い力でスムーズに左右同じ分だけ伸ばすことができる。

 

QC3512

ヘッドバンド部分は、とても柔らかい布材で形成されている。これが非常に付け心地を良くし、疲労を軽減させてくれる要因の一つ。ただ長期間使うと、汚れそうではある。

 

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イヤーカップ内部に「L」「R」の表示。これもBOSEの伝統のようだ。

ちなみに、

QC3515

このイヤーパッドもとても柔らかい。付け心地最高だ。耳に対する圧迫も程よく、これなら数時間装着していても気にならない。

音楽をかけていなくても、ノイズキャンセリングで無音状態になるので、夜行バスなどで睡眠を取りたいときは最高かもしれない。

 

QC3516

もう一度ケースに収納した。BOSEヘッドホンはアームに対して90度捻ることができるので、このように平たくして収納が可能。SONY製の競合するヘッドホンはこれができないらしく、収納面でもBOSEは有利だ。

コントロールアプリ「BOSE CONNECT」

接続するスマホには、是非コントロールアプリのBOSE CONNECTをインストールしておこう。

アプリを起動すると、端末をBluetoothで検索をはじめる。

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画面中央部を下にドラッグして、ヘッドホンをペアリングモードにしよう。

 

BOSE_CONNECT02

QC35が検出されたら、製品名のところをタップ。

 

BOSE_CONNECT03

自分の好きな名前を登録して、「これを使用」をタップするだけで設定完了だ。

 

BOSE_CONNECT04

言語設定を「日本語」に変更すると、ガイダンスが日本語に変更される。ただ、ちょっと日本語が不自然なので、気持ち悪い人は英語で使っておいた方が無難かもしれない。

無音の空間で、わたしを音楽の世界にいざなう

わたしはこのヘッドホンと、iPhone6とMacBook 12インチにペアリングした。

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世界のトップをリードする、BOSEのノイズキャンセリング機能は、いつもの部屋の風景の中に、ぽっかりと無音の空間が突然出現したような感覚に陥らせる。それはまるで誰も観客がいないホールの中に、ポツンと一人で座っているかのようだ。

その静まりかえった空間で静かに音楽が流れ出す。そんな心穏やかな空間をこのヘッドホンは提供してくれるのだ。

QC3521

音質は極めて心地良い。すっきりした高音域としっかりした低音域。こもった感じもない。刺さるような高音や、響くような低音という感じではなく、あくまで心地良い音質にまとめている。

本気で楽器パートを聞き分けるのでなければ、この心地良い空間を提供してくれるヘッドホンは、本当に素晴らしい。

QC3524

Bose QuietComfort 35。

それは静かな空間と、心地良い音の魅力を確実に私に届けてくれるものだった。

 

「これをこれから耳の上に乗せて、どんな音楽を聴こうか」

それが楽しみになるヘッドホン。

素敵な時間を、あなたにも。

QC3523

 

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